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ミドリ vs 神聖かまってちゃん

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2010年8月13日 01:55
  • MMM
大満足!
本来、ライヴっていうのは、こうあるべきというライヴだった。
非予定調和なのにエンターテインメントとしても成立。
その舵取りは、やはり後藤まりこ、その人でした。

後藤さん、凄いなー。
後藤さん、新世代のリーダー。
灰野さん達とインプロするのも納得。
水着ギャル発案も含め、
ステージでのビンタ、キス、ダイヴ、かまってちゃんの曲歌ったり、
どれもその場の馬鹿力、いや火事場の馬鹿力、いやインプロ。

他バンド込みでステージング全体をインプロしていく人もそうは居ない。
後藤さんは、プロンプターのような役割もしていて、
でも指揮者ではなく間違いなくプレイヤーであるという、
自らも泳いでいくわけで。
反応を瞬時判断しチャチャ入れたりして場に緩急を付けていくという、
半綱渡りで、それで自分も波乗りしていくという、
感覚と理性との間をその場その時の空気に応じて
ナチュラルに行き来するんだから凄い。
この不規則不定形さこそ、
今のミドリ、今の後藤まりこの自由さを何より表してたわけで。

まー、なかなか観れないライヴだった。
菊地(成孔)くんがデートコースでやってた事や
グラウンド・ゼロ筆頭に大友(良英)さんらがやってた事なんかに、
むしろ近い。要するに即興構築。
後藤さん、結構インプロヴァイザーだ。
ミドリの曲も神聖かまってちゃん自体も、反応している客すらも、
どんどん取り込んでいって次々と作っていくわけだから。
観てて、ずっと新しかった。だから飽きなかったし。
ずっとどこかハラハラも。
いつ関係者の首が飛ぶか心配で(笑)。

下手に「面白くしよう」みたいなあざとさがなかったのは、
後藤さん自身が、ちゃんと波乗りできてるからで。
そういう点では根底、冷静だったはず。
1曲ごとに交互っていうのは正解だったのかも。
というか、そもそも幕上がったら、
ミドリとかまってちゃんそれぞれのセットが組まれてた時点で勝利。
あれは、僕も初めて観た。
で、交互にプレイしていく。
けど、いつものかまってちゃんのグダグダ振りをミドリが規則破りして
2曲連続でやってしまう、とか。

結果、ミドリとかまってちゃんは相性が良かった。
どんな事があっても、どこ行っても、
いつも~の感じでやれるかまってちゃんの本領発揮で。
彼ら程360度対応なバンドも珍しいわけで。
ボケ/ツッコミの相性が。

インプロ系っていうとシリアスになりがちだけど、
曲も聴けて笑いやビックリもある形で、スリリングなライヴって、
まぁ無いです。画期的なライヴだった。

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