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23歳のdoors

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2010年10月 2日 03:53
  • MMM
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ラジオ収録でTOKYO FMへ行ってきた。
一人喋りって、ああいう感じかぁ。
ミュージシャン連中の気持ちも少し分かった。
ていうか楽しかった。いつでもやるぞ!って感じ。

それはいいとして、
10月公開の映画『ドアーズ/まぼろしの世界』のコメント録り。
ジム・モリソンのドアーズです。ドキュメンタリー映画。

ロックの偉大なアーティストとして観るんじゃなくて、
23歳のバンドの素顔っていうことで観てほしい、という話。
前号のオワリカラの記事でも書いたとおりです。
ドアーズだって当時は、手探りの23歳。今の23歳と大した差はない。
そこにリアリティがあるわけなのに、
勝手に額縁に入れて崇拝してんじゃねぇよ!って話です。
崇拝したい(=酔いたい)人って根が権威好き。
まず、そこに気づけよ!って話、本当は。
そういう所から出てくるものが面白かった時代は過ぎた。

って話が満載なのが、今朝アップした次号マーキーVol.81です。

それもいいとして、
で、つくづく思った。
同じ目線で見て、当時の彼等は大変だったなって。
なぜって、周りの大人も子供も
あんまりに本質が分かってない人達ばっかなんで。
世の中全体が、まだそこまで進んでないというか。

ドアーズ含めあの頃の急進的な音楽って、形態関係なく本当にプログレッシヴで、今の2010年くらいになって、ようやくチャート10位内に入るくらいにはみんなも理解できるようになった事を、40年も前にやってたわけだから、無理あって当然と言えば当然なんだけど。それにしてもなぁ...

ちょっと無駄なところに労力払ってるな、というのが感想。
もっと音楽の事や自分の考えに集中できてれば、
もっとイけただろうなって思ってしまうんで。
雑音が多くて、それが闘争心とかやる気起こさせたっていうのは、
多分最初だけで、後々みんな悲惨になっていくことを思うと、
ハッキリ言って精神衛生上良くなかったに決まってる。
どうでもいい上っ面な批判とか無理解とか、
そんなの続いたら誰だってたまったもんじゃない。

昔の慣習・道徳って本当に保守的で、
今だと「別に...」な普通な事が、
まだ目くじら立てられてしまう事だったりして。
僕は、そういう時代を知っているので本当に思うけど、
昔の社会って「なんで?」って思うくらい因習めいてる。
でも彼等ドアーズも今の新世代達と同じ目線を持っていたんだから、
そりゃあ大変ですよ、きっと。
何言っても理解されそうにないあんな空気の中でやり続けるのは。

この映画観て、しみじみ今はいい時代に来てると思った。


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