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まっすぐに咲いていく

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2013年6月18日 10:52
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これがどんなに価値のあることか。

ドロシーリトルハッピー、シングル「colorful life」、
オリコンウィークリーチャート8位! 17000枚!

これは究極、メンバー達の努力とファン達の愛情による結果だから。
運営、レーベル、関係者達を含めての。

8位という順位・数字は、チャートからすれば特別ではない。
けれど、この順位・数字に至ったプロセスには価値がある。

ドロシーのメンバー達は何度も何度も言ってきた。
「私達は歌とダンスで伝えたい」と。
これが今彼女達が居るアイドル業界で、逆にどんなに過酷なことか。

今のアイドル界で、売り上げを上げるということは、
いわゆる「接触」を濃くすることを意味するに等しい。第一段階として。
そこを本来の、真っ芯の、「歌とダンス」で風穴開けたのだから。
この数字と順位が、この数字・順位以上の価値を持つと言うのは、
その意味においてでもある。
つまりドロシーは、「正統」を示した。
本来あるべき、そして中核になるべき要素で、
アイドルというものの姿を示した。

そしてドロシーの場合も、現場で多くの箱買いを見た。
アイドルの世界では以前から揶揄もされる「1人のファンが100枚単位で買う」というもの。
その100枚は別ファンへと配られ広められるとは言え、ドロシーも今後はこれを「100人のファンが1枚ずつ買う」に移行させる必要があるし、それを願い努力するのはメンバーばかりかファンも同じだ。
けれど現段階において、この「100枚買い」がなぜ起こったかと言えば、
トップ10入りを目標に掲げたメンバー達をファン達が応援したから。
なぜ応援したか、その根源理由は、
メンバー達がひたすら歌とダンスに打ち込むひたむきさを見て。
その邪念の無さ、まっすぐに咲こうとする姿勢に打たれてなのだ。

インタビューではカットしたけれど、
「特典会の時間を減らしても1曲でも多く歌いたい」と言っていた。
今回の約2か月に渡るインストアイベント中も、
回を重ねるごとにその方向に移行し、無料公演なのに毎回7~8曲を披露。
1日2回公演でセットリストを変えるから、
10数曲を聴けるという徹底ぶりだった。

これにファン達は反応していった。
以前からこのドロシーを望んでいたコアファン達など、
ここぞ!とばかりに後押しをする。
2か月前、「私達はこの曲でトップ10を目指します」と聞いて、
ほとんどのファン達が「難しいだろうなぁ」と半信半疑だったと思う。
けれど運営・レーベルの対応・姿勢も含め、
彼女達の気持ちが徐々にファン達を本気にさせていく。
そうしてインストアは最終日、
越谷レイクタウン1日3公演に至るまで、相当な熱量を帯びていくことに。
もう歌声も通り、表情も自然と付いていて、ダンスも流麗過ぎる程で、
連日の稼働からくる疲労をまったく感じさせない成果もそこにはあった。
もちろん、それは彼女達の気迫でもある。

その過程の「100枚買い」。
これはファンの愛情なのだ。
この風潮の真っただ中、歌とダンスで、真っ芯で勝負しようとする彼女達、
そのひたむきさに対する。
人によっては敬意に近いかもしれない。
メンバー達とファン達とのこの気持ちの一致。
この「思い合う」、尊重する関係を綺麗に描けたこと。
これが財産なのだ。
これが何物にも変えがたく、尊いと思うのだ。
だからドロシーは本当に大事なものを手に入れた。ファンにしても同じ。
ドロシーはメジャーという列車に本当の乗車をした。

今週もチャートは激戦。
多くのファン達も当初10位に入るかどうかギリギリと思っていた中の8位。

インストア最後のステージで、泣き崩れそうになるメンバー、怒号のようなまでの渾身の声援、握手会なのに双方もう会話になっていないあの光景が忘れられない。

おめでと、ドロシーリトルハッピー。


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