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MARQUEE(マーキー)Vol.108 編集Blog:PREDIANNA

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2015年4月 7日 22:49
PREDIANNA.jpg

PREDIANNA 巻頭特集!
4/15に音源デビューということでバリッバリの新人です。
なので、ちょっと解説を。

PREDIANNAは小誌でも記事・連載を掲載中のDIANNA☆SWEETと同じ事務所のグループ。
メンバーは、りのん(RINON、2003.6.16生まれ)、
侑杏(YUA、2001.10.21生まれ)、
由莉奈(YURINA、2002.10.31生まれ)、
桃世(MOMOSE、2005.8.15生まれ)。
なんと平均年齢11歳。ダンス志望やアイドル志望の4人組だ。

そもそもはDIANNA☆SWEETの練習生として選抜され活動。
その後、DIANNA☆SWEETのメンバーチェンジに伴い、
りのんと由莉奈がサポートメンバーとして起用されてもいた。
が、4/11で二人はサポートメンバーを離れ、
4/15にこの二人を含めた4人編成で正式に単独グループとしてデビューする。
4月、5月、6月と、3か月連続で配信リリースもする。

本人達の個別インタビューやサウンド解説、特徴などについては、
4/10発売号をお読みください。
ここでは、なぜPREDIANNAなのかを含めた前置きを
本誌から抜粋さていただきます。
いきなりの巻頭特集。当然ワケがあるわけで。その解説(前置き)です。
で、例によって長いです。



★「PREDIANNAと第三期アイドルブーム」

 PREDIANNAに象徴されるこうした小中学生グループの結成・デビューは、去年2014年春頃から目立ち始めてきている。
新人グループが生まれるのは常日頃の事だが、そこに資本が入り始めたのがその頃から。
つまり3年後のヒロインを育成すべく先行投資をし始めた。
なぜなら3年前、まだ集客も少なく評価も割れていたでんぱ組.incやBABYMETAL等数多くのグループが、
その後3年を経た今どういう結果を出したかが分かったから。

 でも、今はまだ全て現場レベルの事だ。
多くの新人達がデビュー直後か、リリースにしても2~3作のシングル段階。
当然オリコン等の指数・売上げに表れる数字ではないため、
業界的な認知はされていない。
けれど、3年前もそうだった。
物事は必ず現場で先行して動く。

 簡単に言えば、2006年のAKB48スタートを第一期、
ももいろクローバーに象徴される2010年頃からのアイドル戦国時代を第二期として、
今は第三期アイドルブームに入ったと言っていいはず。
アイドル/ガールズグループの在り方を180度転換させたAKB48、
それを受けて一挙アイドル達が自由奔放に活動し始め、
その象徴にももいろクローバーのブレイクスルーがあり、
その4~5年間のブーム肥大化を踏襲・分析・洗練して今がある。

 そして、この2014年春以降の第三期には二つの特徴がある。
一つは、アイドル/ガールズグループの最重要事項である容姿を筆頭に、創作・表現に関してもハードルが上がっていること。
それら小中学生グループにモデル事務所やダンススクールのグループが目立つことも、ここに起因しているのだろう。
4~5年間のブームで誰もの目が肥えたから。

 そしてもう一つが、アイドル/ガールズグループの行方・将来だ。
ここ数年間、楽曲・ダンス・特典会・媒体露出等、本当に様々な活動で一大ブームとなり、もはや一ジャンルをはみ出し社会的影響力を持つまでに至ったアイドル/ガールズグループ。
と同時に、その概念も変化・多様化している。
この変化を体現もしくは切り開いているのが、代表的なところででんぱ組.incや乃木坂46だ。
メンバーの趣味の度を越した濃さ・ヲタク度ゆえに他専門ジャンルの人達に対しても説得力を持ち、だからこそ拡散しながら同時に求心力を高めているというまるでブラックホールのような集団?アイドル?のでんぱ組.inc。
清楚系として最もアイドルに適っているとイメージされつつ、週間50万枚を越えるCD売上げの表題曲のほとんどがマイナースケールで歌詞も深みのあるメッセージもの。またMVも映画仕立て等、まるでアイドルらしからぬ傾向と作品級のクオリティで屈指のグループにして、実は内向的で創作好きなメンバーが多い乃木坂46。
先日も一挙4人が有名ファッション誌の専属モデルに加わる等、アイドル/ガールズグループの一つの行方・将来を示したばかり。
両者を見ていると、もはや"アイドル"と言い表すには何か適切でなく、時には不都合にすら感じてしまう。

 PREDIANNAに話を戻すなら、
規模はまだ小さいとしても、これら両傾向は最初から兼ね備えられている。
"アイドル"が、もはやベース(土台)になって始まっているとも言える。
出発時点で多視点であること。
けれど、歌を追求すればシンガーが、身体ならモデルが、ダンスならダンサーが、それぞれ既に居る。
ではアイドルの神髄とは何か。
それは間違いなく"かわいい"。
この"キラキラ"という個性・特徴がベーシックにあることで世に広く認知されていく。
その上で歌に、身体に、ダンスにと自身が表現されていくとすれば。
総合表現として。
この傾向が2010年代後半に向け確立されていく気がする。
端的に言うなら、アイドルとアーティストの概念は相反発するものではないという認識"表す=伝える"を獲得していく時期。
第三期アイドルブーム(第三段階)は、その始まりなのかもしれない。




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