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2010年10月 Archive

HiGE ロックの夜

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2010年10月26日 23:45
  • MMM
ZEPP でHiGEロックやってきました。
観に行った人は、みんなHiGEロックなわけで...
フィリポ&コテイスイの劇中表彰式が一番印象に残った、
なんて言ってたら、2日経って本当に表彰式が一番先に思い出されて、
これはどうしたものかと考えてます。
きっと、いいライヴだったはず、いや、実際良かった。
でも表彰式。
どうなんだ、この記憶力。

2度目のアンコールで"ハートのキング"。

今日になって、ようやく事が転がりだした。
今回(次号)はスタートが遅い。

"巻き"だな。


謎々バンド

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2010年10月26日 23:37
  • MMM
お帰り。今戻りました、ライヴから。
とんかつ茶漬け食べて。

きょうのライヴは今年春から楽しみに楽しみにしてました。
謎々バンドです。
マネさん(マネージャーさん)からも「会わないで」って
言われたので、サッと帰ってきました。

いや、別に、「会わないで」って言われたこと、何も問題ないです。
「なるほど!」と僕も納得してのことです。
実際に観て、ますます納得。
これはイメージが膨らむ!
YouTubeで観てるよりも全然まったく遥かに良かった。
「これはホンモノだ」って確心。
次号で紹介します。知ってる人は知ってると思うけど、
ほとんどの人達は知らない。
謎々バンドだからです(笑)。

自分でイベントやるなら絶対呼びたい。

やっぱり勘に狂いはなかった!


MARQUEE Vol.81 裏話:やくしまるえつこ vs 荒川アンダー ザ ブリッジ

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2010年10月19日 23:58
  • MMM
COSMOS vs ALIEN.jpg


えーと、今回のやくしまるさんページですが、
根本的に6ページあるの、大丈夫ですか?
やくしまるさん最新写真と、荒川UBキーヴィジュアルは、
ペロっとめくってくださいよ。
内側にもう2ページあるんで。

第二期荒川、面白い! 一期よりも。話の展開も速い。
先週はカラスになったニノが秀逸(笑)でした。

やくしまるさんは、とても忙しく、今回会ってません。
カップリング曲がその後どうなったのか、制作中だったし。
新房監督は、失礼ながら同世代なので歴史が分かるっていうか、
話しててその背景<景気まで見えそうなので懐かしいし、
なんか分かる感じがするんですよ。
っていう言い方は失礼なのかな。
ジャンルは違うんだけど、感性が近いところがあるような気がして。
もちろん最大の共通項が"やくしまるえつこ"っていうことかと。
(すみませんね、やくしまるさん。項目にしてしまいました)

にしても、監督のアニメ『さよなら絶望先生』、
あれは凄すぎる。ホント爆発してる。
アニメに於けるティポグラフィカっていうか(届かない?)
エトロン・フー・ルルーブラン、もしくはサムラ・ママス・マンナ、
あ!ピッキオ・ダル・ポッツォ。
Base Ball Bear・関根さんとクラムボン・mito くんの
あの見開き(ページ)コンビにだけ分かってもしょうがない、
要するに、アヴァンギャルドポップ!ってことです。

MARQUEE Vol.81 裏話:People In The Box

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2010年10月19日 18:48
  • MMM
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ハッキリ言って波多野くんは他人事に思えないです(笑)。
音の好みが幾つかのポイントで強烈にツボ。
「こう行くといいなぁ」とは思うけど、
「でも、そうは行かないよなぁ」って思ってても、
本当に行く。音が。

今作の"JFK空港"の最後の所なんて、
初めて聴いた時、「え、えぇぇぇーーーー!!!」って涙ですよ。
国内ミュージックにそういう期待はもうしなくなって随分経つから、
感動なんてものじゃなくて衝撃でした。
それも「え? 行くんだぁ」って
予感させる感じの静かな音像も、またピッタリ来る。
あれは感覚でイメージに近付けて行ってる音響感って感じがする。
絶対プログレとか聴いてて、
それも理想的な吸収の仕方をしてるって感じのグラデ感とか。
今話がプログレだけになってるけど、
そこからだけでも彼の音勘の良さが想像つく。
"マルタ"のアルペジオが織り成す音の物語感とか、
まるで初期ジェネシス『Nursery Cryme』の"SEVEN STONES"みたい。

近代クラシックをロックの楽器編成に代えると、
相当People In The Boxに近付く。
それをJ-POPの領域に通じる形にまで視野広げてるところも凄い。
こんな音楽的なバンドは今いない、と言っても譜面じゃなく、
感覚研ぎ澄ましてやってる結果、
独自の音楽発想もできてるっていう本当にセンスあるバンドだ。

MARQUEE Vol.81 裏話:ねごと

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2010年10月19日 03:52
  • MMM
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さっ! ねごとです。

僕のお気に入りは、
第一に"透き通る衝動"、つまり"お墓"ですね(笑)。
"お墓"でかわいそう。良かったね、お墓。名前変わって。
ひどいね、ねごと。みたいな(笑)。
というこの曲は、"銀河に続いていきそうな 飛行機の跡 指でなぞった"って歌が戻るところの、
サビ直後ゆえに変則バックと「あれ?ズレてる?」って思う上を
涼しげーに滑ってく蒼山さんの歌声が、もう

ネ申

です。(出ました! 実はマーキー初登場です/拍手)
ちなみにこの曲の本当のサビは、
間奏のギターパート前半の盛り上がりだと思ってます。

で、個人的好み第二が"ワンダーワールド"

なんだけど、
実は、既に、更なる、圧倒的な、それもそのはず?、まさに神曲が!(笑)
これはデビュー前、関係者に配られたプロモ盤にだけ入ってる曲で、
これがヤバイ! いやー、やばいんでッすよー。よーー!!。
個人的現時点で最強。
イントロの一音が鳴った瞬間に、
潜在意識の中にあるんだかなんだか懐かし~ような、
うまく説明できない覚えにとらわれてしまって、
そのままクールな勢いと力強さで持ってかれる、いっつも。
のめり込みそうになるので、
最近はハッキリ言って、聴くの謹慎してます。

ねごとはトラウマ頼りじゃないのがいい。
ガールズっていう定型をなぞったものでもないし、
きのう延々と書いたことを応用するけど、
"曖昧"ってことを持ち合わせてる貴重な存在だ。
問い詰めても無理、ねごとは。

そう言えば昔、似たような事があった。
グルーヴィジョンズっていうアートでポップなデザイン&プロデュース集団がいて、原宿で何度目かの個展やったんだけど、
それは、と或る一室いっぱいに、GRV.(グルビ。GROOVISIONSの略)ナンバーの入った空ダンボールが詰め込まれてて、
個展を見に来た人達は、扉開けた時から
それらダンボールを一個一個記念に持って帰るわけです。
「おみやげ、お土産」って(笑)。
で、最後の一個を持ち帰った時、個展は終了。
というか、個展は完成をする。
何も無いその一室。それが個展の完成。
まるで"個展"っていう作品。それも超絶、実体の無い。
で、ナンバリングされたダンボールは各自の記念品。
それも空でダンボールで"意味の無い"象徴みたいで。
持ち帰る事で作品化に参画している。お土産なのに(笑)。
角度変えて見ると、
実は来た人達が作品化されてるんじゃないかみたいで面白いよね。

ポップでしょ?
アートだけど、愉快だし、カワイイし、バカバカしくてムダで、
ちっちゃな子の悪戯(いたずら)みたいな感じがする。
さすが、伊藤さんの感性だ(グルビの中心人物)
力や言葉で押さなくても、つまり説明しなくても、
見えないもので刺激は与えられるという彼の感性。
で、"刺激"が"カワイイ"とか"面白い"に刷り変わって、
みんなが笑顔系になってることが何よりデカイ。
現代アートが行き詰まった原因というか、
表現を額縁に入れて"芸術"にしてしまった正体、
つまり『深刻さ』は、そこに微塵も無い。

素晴らしいと思いませんか?
無記名なのに強烈な記名性を持つっていう。
ニューウェイヴの本質を知ってるっていうか、
さすが現代アート経由っていうか、
フルクサスみたいな現代の遊びを知っていて、
なおかつその感覚をウォーホール以降の、
ポップアートが商業主義を貫通するっていう手法で、
表面上こんなにも意味が脱色されて"軽い"っていう。

この軽さを指して、"遊び感覚"って言ってるんだけど。
玉葱の皮剥いでいったら何も無くなった、みたいな。
見えないもの、無いことが完成って、
キャッチーだと思うんですよ。

これを具現化したのがグルビのキャラクター、チャッピー。
その話はまたどこかで。
ちなみにチャッピーのテーマ曲は、pal@popが担当。
曲名は"Welcoming Morning"
(ネットで引いて今すぐ聴いてくれ!)
10年早かったのに既にエレクトロポップの完成作という驚愕です。

(話戻って)
なんか、そういうアイディアとか感性に触れると僕は、
自然とそっとしておきたくなる。
なんか、感謝?してしまうんですよ(笑)。
感謝、なのか...なんなのか
心がフワッとほころぶ感じで広がった気にはなる。

ねごとは、こういう感性に通じてるところを感じるから、
だから"ガールズ"っていうベタ感とは違うって
マーキー記事でも力説してんだけど、
きっとよくわかんない人も多いんだろうなぁ。

もちろん、曲がいいってだけで充分だと思ってます。
でも、もしも彼女達に引っ張られてくなら、
例えば、時雨に感じるガーっと激しくイッてる時でさえ、その向こう側に感じるポツンとした感覚とか、
聴こえる音や鳴ってる音以上の何か説明しづらい曖昧な感覚・感情を、
ねごとの場合も、感じ取れると思います。
時雨とはまた違った色合ではあるけど。
っていう以前に、ねごとを気に入った人達って、
知らない内にそこに惹かれてる人達なんじゃないかなぁ。


思うんですが、
このまま記事で、ネット上で雑誌、どう?
遠いかなぁ? 遠いか。いいです。なんでもないです。

MARQUEE Vol.81 裏話:The Mirraz

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2010年10月18日 03:54
  • MMM

"ゆるい"っていうことや"ポップ""カワイイ"っていうこと。
こういうまあるい印象のことも、
ちゃんと表現に成り得るし、武器にだってなる。
ってことを、感覚上なかなか理解できない人達が多い。
夏の魔物事件を通じて、僕が本当に取り上げたかったテーマは、それです。

ミイラズの場合は、パロディ、ブラックユーモア、ギャグだけど、
要するに、ストレートでラウドで上半身裸で声腹からデッカクみたいな、
そういうのがすべてじゃない!って言いたいわけです。
それもたくさんある表現の仕方の中の一つ。
ここを、まず確認のうえ、お願いします。

もちろん僕はこのイベント主宰者の成田くんとミイラズを殴った人を
非難したいがために、この記事を作ったわけじゃないし、
記事にすることでミイラズ・ファンを焚き付けたいわけでもない。
第一、僕はその現場に行っていない。
だから何がどうなってこの事件が起こったかも、
実際どうだったかもわからない。
つまり、そこに触れることは出来ないわけです。わからないから。

仮に現場に居たとしても、また仮に本人達に話を聞いてみたところで、
感覚の違いもあるだろうし、誰がどれくらい本心を言えるかもわからない。
そこは記事の起点にならない。参考程度にしか。
殴られたという事実と、殴った人のブログに書かれていた心情、
それとミイラズがやっている事(表現の仕方)、
その他成田くんのナタリーでのインタビューが、記事の起点です。

どっちが悪いかとか、ハッキリ言って僕はどうでもいい。
というか、記事のテーマにはあまり関係ない。
そういう事は、まず当事者間で解決をはかるべき事だから。

記事の最初に載せたミイラズ畠山くん宛てのメールを書いた後、
成田くんが、今回の件を含めた2010年の夏の魔物全体についての、
さらには今後とリスナー達に向けた彼の提案をブログに出した。
率直な感想としては、「この人はイベントやれるな」というものでした。
責任を取れる人だと感じたからです。

ツイッターでも頻繁に騒がれたナタリーでのインタビューの「淘汰する」、
あの発言は、今の音楽・イベントをより活性化したいという気持ちのもと、
檄(げき)を飛ばすのと、イベントを話題にしたいという多少なりの宣伝意識がオーバーランした程度のことに感じる。
彼の本心は、他イベントへの批評精神も込め、
音楽シーンを活性化したいというほうに重点があるわけで、
「淘汰する」→「何様だ」という野次馬的群衆意識のほうが
よっぽど目に余るものがあった。
「も少し行間読めろよ!」っていうか、
「ナタリーのインタビューにしても全体の流れをもっと読解できるだろ!」
「これが出来ない奴が結局音楽をっていうか
世の中をダメにしてるんじゃん!」って
僕は内心ずーっと以前から常々思ってます。

ということを全部承知の上で、僕は以下のことを思うわけです。

ガッとしてたり葛藤見せたりしてるのと同じくらい、
というか僕はそれ以上にポップであったりゆるいってことやパロディは、
よっぽど高度な事だと感じます。
真剣にやろうとするものなら。
片手間や雰囲気や自分隠しの口実代わりじゃなくて。

ゆるい事を真剣にやるってわかりますか?
CORNELIUSとかTommy february6とかThe Mirrazなんかがやってる事です。
ゆるい、ポップ、カワイイ、笑い等を表現として意識的に、
ある意味作為的にやるというスタンスのもと、
それを自分の欲求に従ってやり切るっていうことです。
ガーってポップだったりカワイかったり笑えたりして入り込んでる自分を、
もう一人の自分が客観的に見ているっていう感覚です。
やってる最中は、もちろん本気。
やる前の普段の感覚が、いろんな事を感じ取りながら時には分析もしつつ、
みたいな感性でいる人達のこと。というか、そういう性分の人達。
多視点で客観的、つまりフラットなわけです。
バランスの取り方にしても左右均等みたいな一通りじゃなく、
片っぽが質量大きければ小さくてもOK、
その代わりもう片方は軽くて大きくて離れてるとか。
前と後ろという関係でもいいし、3極でもOK。無限に考えれる人達。
簡単に言うと、あらかじめ決められた事だって、
その場でより良くなりそうならどんどん変化していけるだけの
柔軟性を普段から持っている人達ということです。
直球は、その中の選択肢の一つ、ということです。
直球がすべてではないし、正しいわけでもないし、
そもそも表現に正しい/間違いはなくて、あるとすれば"強度"くらい。
自分がやろうとしている事をどれだけやれるか、この一点。
ミイラズなんかは、ゆるいっていう強度が大きい(強い)わけです。
どの程度かと言うと、
曲タイトルや歌詞やグッズやステージ映像にまではみ出てるくらい。

主宰者の成田くんも、ただ直球ロックなだけの人じゃない。
それは夏の魔物に、三上寛さんや灰野敬二さんや
元頭脳警察の石塚さんらを呼んでいるからです。
それだけで、そう言える。
なぜなら、彼等は本当に場を選ぶから。
僕は、灰野さんや石塚さんに取材してきたからわかる。

「松本くん(オレです)、この楽器、東南アジアの露店で買ったんだけど、売ってた人もどうやって弾くのかわからないって言うんだよ。これがこの楽器の完全な状態かもわからない」
「じゃあ、灰野さんはどうやってこの楽器を弾くんですか?」
「自分の気に入った音を鳴らしていくんだよ」

そう、創ってく、自分から、音を。そういう人です。
表現者・灰野敬二を理解するには、これだけでも充分かと。
ミュージシャンやるって言うんなら、こういう視野、スタンスが欲しい。
歌メロのバッキングって普通そうやるって言うけど本当にそれでいいの?
っていう所くらいからはせめて出発してほしい、Peopleみたいに。
こういう発想の自由さ、本来から出発していく姿勢というか。
その先に、多くの人達の感覚上の共通言語として
ドレミ~があるっていう認識ならOKなんだけど、
最初からドレミ~が絶対と思い込んで、
その半音の半音を余計な音と認識しているなら、
それは音楽の可能性を閉ざす。
そこに気付いてほしいわけです。
たくさんの音がある中のドレミ~であることを知ってると、
もっと音楽に余幅(いい加減さ)があるというか。
具体例で言うと、ポップな形で出た例としてはPIZZICATO FIVE、
ロックンロールな形なら毛皮のマリーズとか。そういうことです。

灰野さんとのその会話は、もう10数年前の話。
こういう音楽意識の人達を複数呼べてるっていうだけで、
僕は成田くんの意思が汲み取れる。

でも、例えばTommy february6が何やっているのか、
その遊び感覚がわかっているのかどうかなんですよ、
本当に僕が成田くんにもまだ未知なリスナー達にも問いたいのは。
幅広いって言う、その幅広さって、
少なくとも今のフィールドだけに限定してももっとある。
本来は、ジャズやクラシック等も加算されて、
ドレミファ音階以外の世界もあるわけだから。
だから今の彼のチョイス(つまり感性)が
今年の夏の魔物ということなんだけど。

今の広義ポップミュージックの中で、
ユーモアとかパロディとかカワイイとかは、やたら軽視されがちで、
大抵の音楽誌だってちゃんと見極めようとしない。
ギターが鳴ってないからとか、口パクだからとか、
オシャレだからとか、そういう視野の狭い口実をもうやめてほしい、
僕はずっとそう思って、この雑誌マーキーも続けてます。
そんな事を言うのなら、むしろギターなくて口パクでオシャレで
音楽なり個性を確立するなり発信するのは大変ですよ。
内面葛藤どころじゃない。
もっとコーディネート力とか自己プロデュース力とか
発想力のいることで、相当な事ですよ。
音楽もそこまで行っていいんですよ。
もちろん音楽だけでもいい。それも直球で。
けど、行ってる人達に向かって、
ギターなくて口パクでオシャレだからっていう無理解は、
ちょっと了見が狭すぎはしないかと思うわけです。
できれば、理解を10代の感性が柔らかい内から広げていってほしい、
そうも思って31年前からこの雑誌は、
時代ごとに手を変え品を変えやってます。

"ゆるい"が本当に"片手間"な人もいた。昔の渋谷系とか。
でもその中でCORNELIUSみたいに生き残った人達は、
やっぱりその"ゆるい"を当時から真剣にやってた。
今はそれが毛皮のマリーズやThe Mirrazでしょ。
ユーモアを真剣に音楽に変換してる人達。
ロックな形してるだけで。
本質はメンタリティだから音楽って。表現っていうもの自体が。

簡単に例えると、これまで、直球か変化球かが基準だった。
これからは、直球/変化球に関係なく、どれくらい自分の球を投げ込めるか、
最初にも書いた強度、そこが基準になってきてると感じてます。
リスナーこそ明日のミュージシャンだから、
これは受け手/送り手も関係なく双方に言いたい事なんだけど。
今ってそういう価値観の転換期かと。
2010年ってそのピーク期なのか第一波なのか、
そういう感じを僕は受けてます。

ちょっと長かった、この文章。
でもマジな話、僕は昔からこういう事を思ってた人間で、
これまで律義なまでに音楽に特化して言ってきたつもりです。
お陰で、何言いたいのかよく分からない雑誌だったかと。
でも、ようやくまともな発言や音楽をやるミュージシャンが出てきたので、
時期が来たなと思ってます。

読んでくれてありがとう。
明日はまた別の裏話を書きます。

MARQUEE Vol.81 裏話:世界の終わり

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2010年10月17日 16:29
  • MMM
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今週からまたバタバタしそう。
お元気ですか?
続けて裏話シリーズ書こうと思ってたら、MEG 熱愛発覚!
少し寄り道してました(笑)。

季節の変わり目はですね、
泊まり込みしてて「終わったー」って自分ん家帰ると、
部屋の中の空気が夏のまんまだったりして苦笑します。

さて今回は、世界の終わり。
これはもう絶対、スカイツリーで写真って思ってました。

だいたいこの景観ブッ壊しなスカイツリーは、
どこか世の果てみたいな不穏な印象が僕にはある。
現代のバベルの塔みたいに思えて。
超然としすぎていて異形な感じというか。
電波塔って、そもそもがヤバイ。
世界の終わりもポップでソフトにではあるけど、
なにか警告発してる印象もあって、イメージ上ピッタリだな、と。

ま、とにかくデカいです、スカイツリー。
まともに撮ろうとしても画面に入りません。

さらに一歩踏み込んだ深瀬くんとDJ LOVEさんとの話は、
ずっと以前から引き続きの話。
今やもう意見交換みたいで、インタビューって感じじゃない。
そういうのがいい。
話の最後、テーマが次のステップに移ってしまうのでカットしましたが、
実はこの続きもあります。またまた展開しそうだ。

あと、藤崎さん連載だけど、
これだけ深いのにあたたかい文章っていうか人、
なかなかいません。

MARQUEE Vol.81 裏話:表紙

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2010年10月15日 01:52
  • MMM
そう言えば表紙です。
デザインは毛皮のマリーズをディレクションしていただいた信藤三雄氏が主宰するコンテムポラリー・プロダクション(CTPP)。

デザイン上がってきてもちろん「OK!」。
がー、しかし、「これ、MARQUEE って読めるぅ?」ってことで、
「んー、読めないなぁ」ってことで、
「まぁ、裏表紙見れば MARQUEE ってわかるし」ってことで、そのまま。

この書体って1970年前後に比較的使われたもので、
全体的な方向性として毛皮のマリーズに合ってるし、
中ページとの整合性もある。
もちろん表紙内のデザインバランスも取れてるわけで。
読めないことは意外性の範疇に入ると思ったからです。

いつも思うんですが、なんでみんな表紙とかの雑誌名ロゴって、
いつも同じなんですかね?
同じことが、そんなに大事?
オレはそれよりも"自由"と"尊敬"のほうを取ります。
そういう主義の人間でッす。中身で行きたいんで。

たとえば、「えー、capsuleとゆらゆら帝国がおんなじロゴなわけ?」と
かねがね疑問があるわけです。
アーティスト性、無視な、というか「ロゴってそういうものだから」みたいな、慣習・先入観・常識とやらが、ひたすらうっとうしい。
そんなにロゴの定型化って必要なことなんですかね?

本当に必要? 本当? よく自分で考えてみなよ。

"マーキー"ってわかればいいんじゃないですか?本当は。

オレは、アーティスト、ミュージシャンあってこその(音楽)雑誌だと昔っから思ってます。
彼等がまず音楽発信(表現)して初めて雑誌も成立するというこの事実と、彼等に対する尊敬があって、
マーキーはロゴもミュージシャンのその時に大枠を合わせています。
なんも考えずに「みんながそうしているから」なんてことで、
同じロゴや色や大きさに、ミュージシャンを押さえ込むつもりなんて、
そんな知らず知らずの内の"無理解"をやるつもりは毛頭ないです。
誰のおかげでメシ食えてるんだってことです、簡単に言うと。
だからフラットに考えれば、
その時々のロゴ変更なんて本来自然なことだと思うんですが。

オレは絶対に、自由なのが楽しい!

だから、そこまで遊びたいっていう"自由"が、
単なる編集エゴに止どまらないようそのアーティストのその時のモードを読み取ることで、ちゃんとミュージシャンに対する尊敬に結び付いて、
その結果、プロモーションなりアーティスト自身の為なりに、
より一層の効果を発揮すればいいということです。

だから、この自由って、ただのわがまま(エゴ)とも違う。

それだけのこと。至って簡単なこと。
変えられることだし、変えるに勇気も何も必要ないです。
自然の摂理に沿っていれば。
何も思ってなかった、考えてなかったっていうのは、
それ、"洗脳"されてるに等しいです。
どこでそんな事、刷り込まれたの?って聞きたくなる。
学校? 自分で考えてみなよ、って感じです。

本当に、そんなんでいいの?
だから、世の中って、つまらないんじゃないの?

不自由にしてるのって一体誰なんですか?
っていう問い掛けで自分の心の中を覗く。
これってまるで、世界の終わりの代替解説でしょ?
こういう思考回遊が、ちゃんとリアリティ持つ時代にまで来たことを、
僕は本当に本当に嬉しく思ってます。
そういう意識を持ったミュージシャン達がたくさん出てきたことが。


MARQUEE Vol.81 裏話:tbg

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2010年10月14日 04:58
  • MMM
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もちろんtbgとは、the brilliant greenのこと。

久しぶり、本当に久しぶりのトミーさん取材でした。
と言っても、前回から空くこと約1年半、
なんだけど、何か随分時間が経っている気がして。
変化の激しい1年半だったからか...

tbgもレーベル移籍に松井くんの脱退と激変事項があったわけで。
以前のデフスター時代はリリースも頻繁で、毎回取材してたし、
「じゃあ、今回はこれでー」みたいな、定食というか日課というか、
そんな気がしてたからかも。

久しぶりにお会いしたトミーさんは全然変わってなくて、
話しだしたらもっと全然変わってなくて(笑)、
所々結構カットしながらライターの青木 優さんにまとめていただきました。

で、この青木さんがまたtbg歴、生きた化石級に古くて、
大ヒット以前の2枚の最初期シングルの頃からずっと取材(相当うらやま~。
そのワケは当時のPVのトミーさんを見れば一目瞭然!)続けてて、
トミーさんとラジオもやってたこともあるっていうtbgプロなわけです。
そこに少し乱入させてもらったら、話が飛ぶ飛ぶ。
ハッキリ言って僕は、そういう時のトミーさんトークが最高に楽しい。
話、どこで終わるんだろう?(笑)っていうよもやまな感じが。

今回、裏表紙を含め撮影は、TIMさん。
トミーさんの英語指導役にして今回もこれまでも各PVで登場している、あのスキンヘッドの方です。
この時期、取材バッティング渦中だったため、
僕は珍しく撮影に立ち会えなかったけど、
ナチュラル・ガーリーに撮れてて感心です。
さすが気心知れたカメラマンさんとのセッション。
これまでも何回も撮影させてもらったけど、
少なくともマーキーでは、こうした素な表情でのトミーさんはレアです。

トミーさんは撮影OKな時期とNGの時期があって、
その区分けがよく分からないんですが(ご本人のモード次第?)、
でもまあtbgは割とラフな感じが多くて、ほぼ撮影OK。
でも、フェブラリー/ヘヴンリーは、OK/NGはその時々。
というのも、フェブラリー/ヘヴンリーはハッキリした世界観が、
スタイリングやメイクにまで現れているわけで、
例えば、以前トミーさん自身もインタビューで話してたように、
女性誌なんかだと、その雑誌のカラーがあるから、
ViVi風にとかSWEET風にとかKERA風にとか当然モードチェンジも必要。
となるとスタイリングやメイク、時には小物、そして色合いまでもが表現のフェブラリー/ヘヴンリーは、そこに見合わないことがあるわけです。
当然、葛藤。

あと、こういう場合もある。
というのは完璧に作り込まれたアーティスト写真、特にトミー自身のディレクションによる場合、それ以上の物が作れない、それで撮影のしようがないということも。
理想図が彼女の中で完成されているわけだから。
作品やご本人との会話等から読み取っていくと必然的にその完成図に近くなっていって、
そうなると越えられないわけです。
だからと言って、こっちの自由にやってフェブラリー/ヘヴンリーという表現域を出ては本末転倒。それは明らかに違う。
そうなると、薄まった物しか得れない。それは避けたかったし。

フェブラリー/ヘヴンリーは特殊。
やるなら本体を動かさず、活かす形で設定ごとストーリーで巻き込まないと。
そうなると相当、事は大掛かり。ほとんどPV作れそうってくらい。

フェブラリー/ヘヴンリーは特に揺るぎないものがある。


MARQUEE Vol.81 裏話:MEG

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2010年10月14日 03:57
  • MMM
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今回のマーキー、ちょい厚いでしょ。
厚い、暑い、熱い..."あつい"のが特徴の最新刊です。
その内の"厚い"ほうの理由。
それはMEGさんの別冊『MEG FILES +』が封入されてるからです。

これは去年作った別冊『MEG FILES』の続編。
今回は20ページだけど、撮り下ろしPHOTOも多数。
この撮影の事は、少し前のブログでも書いた通りです。
ファッション誌ではやれない面白い事と、
せっかく音楽誌なのでベスト盤に合わせた内容で。
ということで、頭に盛ってます、フライト関係を。
もちろんアイディアはMEGさんご本人、
そしてアートディレクター&デザイナーの中川優さんとで。

これも以前書いたけど、
去年作った別冊『MEG FILES』と合わせて完成版。
最新インタビューも載っているので、
これでMEGさんのユニバーサル時代この3年間が、
ピッタリ紙面パッケージということになります。

MARQUEE Vol.81 裏話:毛皮のマリーズ

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2010年10月13日 18:26
  • MMM
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とにかく暑く、熱かった。
今年の夏焼けは、ほぼロケ焼け。

朝 7:00 ロケバスで出発。帰り19:00。
いきなり最初の予定地・葛西臨海公園を、
行ってはみたものの駐車場から撮影場所まで遠くて暑くて耐えられず、
パス。
(笑)いきなり、です。

が、実はこのパターン、マーキーは強い。
これまでも CORNELIUS や BUFFALO DAUGHTER や PIZZICATO FIVE や、それはそれは"変更もクリエイトの一部"というか、
「いいもの作るのなら私は冬の湖にも入りますよ!」と言ったのは、
当時撮影中だった KAHIMI KARIE さんだったけど、まったく同感です。
っていう人達と一緒に紙面作りをしてきたので。
決めてある事を形にするよりも、
決め事から更に発想していくその場の勢い、
これが命を吹き込むことを知っているので。

で、打ち合わせ段階で「んー」ってなってても、
なぜか現場になると「あ、それ、行きましょう!」ってなるんですよ。
なんか、軽~い。
でも実は、それが楽しかったりする。
そうそう、多分、ハプニングが起きないかと内心思ってる。

ということで、更にロケバスを走らせ、表紙になったいる海岸に。
ただでさえ36度なのに海岸で直射日光で45度?で、あの衣装。
そのまま1時間。本当申し訳なくて。
でも「暑い」の一言も言わない志磨くんには美学すら感じた。
それはステージで大汗かいてても同じ。
このへんなんですよ、要は。物作りに懸ける熱っていうか。
それ、感じるなぁ、志磨くんには。

その後、都内も走り回って、各所で撮影。かなりゲリラで。
志磨くんからもアイディアが出たりもして、
その写真、今回使ってないんだけど、どこかで出したい(次号?)。

あ、あと、爪。
あれは特注で作りましたー。
なのでサイズもピッタリ。

というか、今回の毛皮のマリーズ特集は、
もう打ち合わせの段階からキてた。

さっき書いた"いきなり変更"な主は、
今回のアート・ディレクター&フォトグラファーのコンテムポラリー・プロダクションの信藤三雄氏。
この人は80年代~90年代初頭に、広告という宣伝物を、
そしてジャケットという入れ物だったものを、
クリエイターの表現の場に変えた張本人の一人です。
最近だとユーミンとかミーシャのジャケとかでも有名だけど、
90年代前半に、フリッパーズ・ギターやオリジナル・ラヴや
ピチカート・ファイヴ等のジャケを通じて爆発。
勢い凄くてジャケも変形、オマケもいっぱいに。
今や当たり前な変形ジャケを、
国内ロック/ポップフィールドにもたらせた張本人です。

その信藤さんとは今回が、ピチカート・ファイヴの『東京』特集号、クラムボン特集号、以来。

というか、志磨くんが打ち合わせの段階から超絶渋谷系でビックリ。
「こんな人が今居るんだぁ」。
信藤さんとも言ってたんですが、
まるで元ピチカートの小西(陽康)さんみたいで。
それもメンタル/フィジカル両刃でロケンロー。
背も高いし、手足も長くて、何着ても似合うというか着こなせる。
野宮(真貴)さんが昔言ってた「着倒す」。
あれが出来そうって瞬時感じた。

それで僕とライターの岡村詩野さんで計5時間半、
インタビューしたはいいんだけど、これがまた最高で。

いやー、志磨遼平、逸材ですよ! 最近だと、菊地成孔以来。
「ロック」におさめておくには到底最初から無理がある。
話していて本当に面白いし尽きない。感性がいい。
これでステージでフロント張れるんだから理想的。

とりあえず、『Mary Lou』に関するインタビューは、
18000字越えでおさめたけど、30000字は軽く行けます。
っていうか、このメイン・インタビューに続いている脳内開くインタビュー自体、全っ然おさまってなくて、
実は次号(12/10発売)に持ち越しせざるを得ませんでした。
本当にカルチャー度の高いロック野郎な志磨くんなので、
話してると次々アイディアが浮かんでしまって。
それともまた別で、ロケバス移動中に、思いっきり趣味話してたら、
もうそれも実現したくてしたくてたまりません!

久しぶりに、意欲をかき立てられる人に出会った。
信藤さんも同じ事言ってた。

とにかく、長時間かけて読んでください。
たまには読書もいいと思いますよ。
みんなで読書しよう! 秋だし。それから外に出る。秋だから。

MARQUEE Vol.81 本日発売!

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2010年10月13日 12:54
  • MMM
MARQUEE_vol.81.jpg


何より今日13日は、マーキー最新号Vol.81の発売日!
今日、明日から、幾つか記事の裏話フォローもさせていただき
まッす。(なんとなくオワリカラ風)

http://www.marquee-mag.com/

覚悟!

ミドリ・後藤まりこ 連載&Ustream 『後藤をデートに連れてって!!』の公募

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2010年10月13日 12:16
  • MMM
後藤さん連載&Ustream『後藤をデートに連れてって!!』の公募、
再開します。
前回、漏れてしまった方も、もちろん大丈夫です。
再度ご応募ください。
で、も一回、応募要項、書いときます。
ジャン!


★小誌マーキーで再開しましたミドリ・後藤まりこさんの連載企画、
「後藤をデートに連れてって!!」のデートのお相手を、
ツイッター上で公募します。

◆企画内容
マーキー誌面で後藤さんがデート内容をコラムとして執筆されます。
写真掲載もあります。
デート内容もUstream配信されます。
男女問わずの募集になります!

◆応募方法
フォローして頂きましたらこちらからもフォロー致します。
「後藤をデートに連れてって!!」用のアカウントは、@MARQUEEDATE です。
http://twitter.com/MARQUEEDATE

その後に下記をダイレクトメッセージにてご連絡下さい。

1.お名前
2.住所
3.年齢、性別
4.連絡先電話番号

◆デート内容(これ今回ムッチャ大事)
「家デートがしたい。自炊、ご飯を食べさせてほしい。」
という後藤さんからの要望が今回は出ていますので、
この方向で行きたいかなぁと思っています。

◆今回の応募締切
10月31日(月末)まで。

◆当選のご連絡
後藤さんとマーキー編集部で選考し、こちらからもダイレクトメッセージにて返信させて頂きます。
ご連絡いただいた全ての方にはお返事できませんが、ご了承ください。

是非、ご応募お待ちしております。

*お送りいただいた個人情報は、「後藤をデートに連れてって!!」企画以外には使用しません


ということで、自宅訪問、とってもスペシャルです。
さすが、後藤さんからのリクエストだけのことはある。と思う。

『『『自宅に押しかけメシを食う!』』』

これですよ、これ。
すみません、ちょーっとニュアンスが違いますね。
正しくは、

後藤さんがご自宅にうかがい、御飯とかケーキとか広島焼とか、
あなたの作った料理をいただきながらお話したりします。

ハードル、高~。
んー、後藤さん、御飯に困ってんのか?
そんな事ない、結婚したんだし。
土だっけ米だけだっけ食べてたっていう昔とは違うはずなんで。
ってオレ何説明したいんだったっけ?
いろいろ憶測も飛びますが、なんとかよろしくお願いします。

今日はポッドキャスト配信の日

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2010年10月13日 11:32
  • MMM
10.13.jpg


クラムボン・mito くんとやってるポッドキャスト(ネットラジオ)
『MMM Radio Psychedelic』の15回目が、
今日13日の昼12:00から配信デス。

webDICE 『MMM Radio Psychedelic』
http://www.webdice.jp/dice/detail/2665/

HMV
http://www.hmv.co.jp/news/article/1010070065/


うだだだだーと相変わらず話してます。

スイスのプログレで、BLUE MOTIONっていう、
なんだか MOUSE ON THE KEYS みたいなバンドがあったんですが、
久々に聴いた。今やCDも入手困難で聴けない、というか、
そもそもネット介して聴けるっていうこっちの状況の方がレアか?

僕のコーナーは、風鈴つながり(笑)で、
オワリカラ『ドアたち』と四人囃子『一触即発』の"お祭り"。
本物の音楽ファンなら、36年を隔てたこの新旧2組に共通する空気、
もうバッチリだよね!?、ね?

な!

編集後1週間

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2010年10月 6日 19:30
  • MMM
2010.10.6.jpg

1週間、ライヴ続き。でもないか...
少~し休んでましたー。
そしたらさっさと次号(10/13発売)の最速サンプルも上がってきた。
ザッと見て今回は強め、かな。文章が。
意思がハッキリしてていいか。
「佐藤、死ねよ」の時代だしね。

発売後、今回は少し記事の裏話を書く。

土曜は、ねごとを観に。
ライヴ重ねてるなーという印象で、前回観た時よりも、
特にドラムがパシッと迷いなく通っていて気持ち良かった。
一緒に、PHILS EMPIREもmudy on the 昨晩もavengers in sci-fiも。
avengersの新作、ポップに仕上がってます。

日曜は、MEGさん@ピューロランド。
多摩センター、遠かったわー。帰りが終電一個前。
それもそのはず、3部構成のドリームランド。ライヴって言うより。
1部は360度パレード形式で、いきなりMEGさんが空中遊覧で登場。
サンリオ・キャラクター達とイカスミくんやリウさん達が、
パレードしながらMEGも歌い歩く、という演出120%のステージ。
一緒にパレードしてるのも凄ければ、
同じMEG流振付で踊ってるのは、もっと凄かった。
ステージというか、ほとんどディズニー系遊園地状態。
誰もどこで何が起こっているか全貌を見ることができないというか、
一度に全部は視覚に入らないという本当の360度。
完璧にライヴの域を超えてました。

1部終了後、1時間の休憩。
全員場所を移動しての第2部は、ステージでバンド編成の生演。
ステージと言っても喋る大きな木が真ん中にあって、
崖伝いに道があって、そこからMEGが降りてきて、とか。
大西ライオンもゲスト出演。
MCでは、これからの事も話しつつ。

そして、またも移動。今度は映画館風。
最後は、MEGのショート・ドキュメンタリー上映。
この上映は関係者限定だったのかな?
彼女の最近のブログにも載ってた広島での撮影とか、
『BEST FLIGHT』時のフォト・セッションの様子とか。
全編、フランス語。
女性ナレーターがMEGの活動を紹介していく。
向こうでのこれからの活動の為のMEG紹介映像なので。

ということで、誕生日おめでとーなこの日、
ライヴも行く所まで行き着いたなというMEGさんでした。

MEGさんの思いや、初回盤に付くショート・ムービーの裏話など、インタビューも盛り沢山+撮り下ろしPHOTOもたっぷりの別冊、『MEG FILES+』は、
次号 MARQUEE Vol.81 に封入されます。
前回のように別売りではないので、お間違いなく。
封入されてお値段そのまんま、据え置き価格!

全然話変わるけど、
最近、読者の手紙が熱い。
すっごいうれしいことだ。
しっかり読ませていただいてます。


MEG FILES +_edited-1.jpg


23歳のdoors

  • Posted by: MMMatsumoto
  • 2010年10月 2日 03:53
  • MMM
2010.10.1.jpg


ラジオ収録でTOKYO FMへ行ってきた。
一人喋りって、ああいう感じかぁ。
ミュージシャン連中の気持ちも少し分かった。
ていうか楽しかった。いつでもやるぞ!って感じ。

それはいいとして、
10月公開の映画『ドアーズ/まぼろしの世界』のコメント録り。
ジム・モリソンのドアーズです。ドキュメンタリー映画。

ロックの偉大なアーティストとして観るんじゃなくて、
23歳のバンドの素顔っていうことで観てほしい、という話。
前号のオワリカラの記事でも書いたとおりです。
ドアーズだって当時は、手探りの23歳。今の23歳と大した差はない。
そこにリアリティがあるわけなのに、
勝手に額縁に入れて崇拝してんじゃねぇよ!って話です。
崇拝したい(=酔いたい)人って根が権威好き。
まず、そこに気づけよ!って話、本当は。
そういう所から出てくるものが面白かった時代は過ぎた。

って話が満載なのが、今朝アップした次号マーキーVol.81です。

それもいいとして、
で、つくづく思った。
同じ目線で見て、当時の彼等は大変だったなって。
なぜって、周りの大人も子供も
あんまりに本質が分かってない人達ばっかなんで。
世の中全体が、まだそこまで進んでないというか。

ドアーズ含めあの頃の急進的な音楽って、形態関係なく本当にプログレッシヴで、今の2010年くらいになって、ようやくチャート10位内に入るくらいにはみんなも理解できるようになった事を、40年も前にやってたわけだから、無理あって当然と言えば当然なんだけど。それにしてもなぁ...

ちょっと無駄なところに労力払ってるな、というのが感想。
もっと音楽の事や自分の考えに集中できてれば、
もっとイけただろうなって思ってしまうんで。
雑音が多くて、それが闘争心とかやる気起こさせたっていうのは、
多分最初だけで、後々みんな悲惨になっていくことを思うと、
ハッキリ言って精神衛生上良くなかったに決まってる。
どうでもいい上っ面な批判とか無理解とか、
そんなの続いたら誰だってたまったもんじゃない。

昔の慣習・道徳って本当に保守的で、
今だと「別に...」な普通な事が、
まだ目くじら立てられてしまう事だったりして。
僕は、そういう時代を知っているので本当に思うけど、
昔の社会って「なんで?」って思うくらい因習めいてる。
でも彼等ドアーズも今の新世代達と同じ目線を持っていたんだから、
そりゃあ大変ですよ、きっと。
何言っても理解されそうにないあんな空気の中でやり続けるのは。

この映画観て、しみじみ今はいい時代に来てると思った。


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